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今日は「成人の日」、2〓3年前までは隣街の会場近くに出掛けて新成人になられた若い方々の晴れ着姿にワクワクしたものだ。
今朝は曇りがちの寒い日で家にこもり、古びたアルバムを開いてその頃の自分を捜してみる。
戦後、「成人の日」が祝日法で決まったのは昭和23年7月20日らしい。
私はその年の5月6日に20歳の誕生日を迎えたので「成人式」には縁がなかった。
あの頃、何をしていたっけ と振り返ると前年の3月に京都の女専を卒業すると同時に父が亡くなり、琵琶湖畔の疎開先にそのまま住みながら京都の洋裁学院に通っていた。
裁縫なんて興味なかったのに、洋服は自分で仕立てるしかない時代で洋裁学院が流行の先端を行ってたし、新しい立体裁断にも魅かれた。
材料は昔の古着を解いて仕立て直すか闇市で買った。
父が亡くなってキビシイ生活だったのに、母が何とか授業料を工面してくれたことを今になって感謝する。
添付した写真は、洋裁学院の卒業制作に作ったスーツを着て。
前の打ち合わせは斜めに、上着の裾は後ろにフレヤーを入れてとデザインして自分でも気に入っていた。
材料は父の形見のインバネスをほどいて。
貧しい時代だったけれど、それなりに青春を楽しんだな。
この翌年には、母に黙って県庁の地方公務員試験を受けて世界が広がった。
若いってイイナと新成人になられた皆さまに心からのお祝いを。
明るい未来を切り開いて欲しいと願う。
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