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昭和初期に育った人には「少年倶楽部」は忘れがたい雑誌だと思う。
女の子の私は無論「少女に友」の世界にどっぷりハマっていたが、兄が読んでる「少年倶楽部」は正直、もっと面白かった!
今でも男のきょうだいがいてラッキーだったと思っている。
兄が読み終わった後黙って自室に持ち帰り耽読した!
・江戸川乱歩の〈少年探偵団〉シリーズ 怪人二十面相
どれだけワクワクしたことか。ミステリ好きになった原点。
* 神州天馬侠(吉川英治作、山口将吉郎画)
* 角兵衛獅子(大佛次郎作、伊藤彦造画)
* あゝ玉杯に花うけて(佐藤紅緑作、斎藤五百枝画)
* 浮かぶ飛行島(海野十三作、樺島勝一画)
* 快傑黒頭巾(高垣眸作、伊藤幾久造画
などなど
今でも目に焼き付いているのはマンガの
* のらくろ(田河水泡作画)
* 冒険ダン吉(島田啓三作画)
後者など今なら人種差別と言われても仕方ないだろう。
のらくろの人気は凄くてデパートでもイベントが有って黒山の人だかりの中、のらくろのお面などをお小遣いで買った。
のらくろの顔は単純だからクレヨンでよく描いたものだ。
付録がまた豪華だったな。
軍艦三笠の大模型や、大きな「エンパイヤステートビル」、蒸気機関車「弁慶号」のペーパークラフトなどなど。
これは兄が友達を連れて来て作り、部屋にカーテンで幔幕を張っただけの舞台で部屋を暗くして、何だかストーリーのない変なお芝居?をして遊んでいた。 観客は私一人だったような。
結婚してからその思い出話をすると、彼には当時苦労している親戚がいて読み終わった「少年倶楽部」は従兄弟に郵送していたと言う。 戦後はうちより富裕になった家で想像出来なかった。
(戦争前の短い時期に子どもなりにいろんな事に燃えたことを思いだして、こんな絵を。)
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