昔の本を
2015-12-05


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この歳になって脳天気に楽しんでても時にはウツになることも有る。
そんな時に手に取るのが大昔に讀んだ懐かしい本だ。
学生の頃は楽しいことも多かったが青春独特の悩みも多かった。
時代のせいも有ったかも。

先日読みかけたままになっていた西田幾多郎の「善の研究」の続きを夕べ讀む。
戦後この本が書店に並ぶようになったときは学生が並んで買い求めたものだ。

夫がその頃買った本だと思い込んでいたがよく見ると大正十年に再発行されたもの。
几帳面な字で書き込みや傍線が至る所に引かれている。

義父とも思えないから、もしかして戦時中哲学科を志しながら心ならずも別の科に進学した夫の弟さんが古書店で買ったものかしら。

もう確かめる術は無いが、懐かしい思いで讀んだ。
無論、旧漢字旧仮名遣いなのに何の違和感も無く讀めることに我ながら驚いた。
むしろ心地が良い。

内容は私にはムズカシクて理解できてないが何となく落ち着くから不思議だ。

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