バス停で
2014-05-27


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ちょっと油断してると冷蔵庫の中が淋しくなっている。
仕方がないから隣街のスーパーに買い出しだ。
12時のバスを待っていたら年配の方と一緒になって
「思ったより薄ら寒いですね」
と後ろ姿に声をかけた。 無言。
遠くにバスが見えたので
「あっ 来たみたいですね」
反応無しで、きっとご迷惑だったのだろうと反省した。

バスが近づいてこちらを見られたらニコニコとあちらから話しかけて来られて、シルバー席に並んで腰掛けてから
「この歳になったら歩くのは大変だし、声は出なくなるし、耳は遠くなって 何にもイイことないでね」
ああ さっきは聞こえてなかったのだと納得した。

「86歳になって夫の介護はキツイから介護ホームにでも入ろうかしらって捜してるのだけど・・」
「でもお二人って羨ましいですよ。87歳の独り暮らしは淋しいです」
「先日、夫が結婚して初めて アリガトウって言ってくれたんですよ」

10分ほどの間だったけれど、同じ関西出身だってことも判った。
「それで友達が一人も居ないんです」
こちらに来られて長いのに、どうして?
別れてからもその言葉が心にひっかかった。

スーパーで食料品をぎゅうぎゅう押し込んだカートを引っ張ってバス停でカメラを弄っていたら年配の男性から声を掛けられる。
「ボクは最近こればかりにしたのですよ」
スマホだ。
旅行やお祭りの写真に音声入りの動画まで慣れた手付きて見せてくださった。
中に表彰状の写真が有って
「どこから頂いたかれたのですか?」
「市からですよ。高齢者のグループで市の清掃などの奉仕活動をやってまして」
「おエライですね!」
訊くと80歳を過ぎられてるそうだが、お仲間との写真は皆さん楽しそうだった。

行きと帰りに出逢った80台の方の対照的な生き方に考えさせられた。
高齢になる程、人との交流が気軽に出来るような場を大切にしたいし、そのために少しでもお手伝い出来ればと思う。
社交下手でそれを苦にもしなかった私が、今頃になって人との繋がりで元気づけられることを痛感し感謝するようになったのだもの。

添付写真は、昨晩古いCDを整理していたら海辺の家の懐かしい景色が出て来たので。

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