喪中の葉書に
2011-11-18


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喪中のお葉書を戴いた。
咄嗟に心当たりが無くて部屋に戻ってから眼鏡をかけてよく見て「ああっ〓」と思わず溜め息が洩れた。
去年胆石の激痛で初めて入院した時に同室させて戴いた方のお名前が書かれている。

お産の時以外に入院体験の無い私は独り部屋の心細さに耐えられず二人部屋のことを聞くと同い年の方がいらっしゃるベッドが空いてるとのことで直ぐにそこへ入れて貰った。
それから一ヶ月近く精神的に助けて戴いた。
痛みが治まるにつれて境のカーテンを開けて色々な話に花が咲いた。
同い年だと共通の想い出がいっぱいあるし話がすぐに通じる。
無論長話は遠慮してはいたけれど私よりずっとお元気そうに見えたのに。

私が先に退院して1週間後に再入院したときはそのベッドはもう塞がっていて隣の部屋で残念だった。
でも痛みが取れてからは時々会いに行ったり、シーツ交換で廊下で待機するときは並んで腰掛けてお喋りしたっけ。
年末に退院した時、彼女ももうすぐ退院されるようなこと伺って「お互い元気になったら一緒にお嬢さんのリサイタルを聴きにお供させてね」
と話した。

あれから私は3度目の入院をして手術までして一人部屋で淋しく過ごしたが病院に彼女の姿は見えず、
「ああ 元気に退院されたんだ 良かった」
と思い込んでいた。
5月に退院してからも折に触れ彼女のことを思い出し、もう少し元気になって外出できるようになったらお電話してみようと考えていた。

今になって悲しいことを・・・・
私が3度目の入院をする前に、私より1歳若い時に旅立たれていたなんて。

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