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”NHKh プレミアム8・巨匠達の肖像 東山魁夷 心に響く風景画の傑作” を見た。
戦後の新しい日本画を描く方で何となく同世代と思っていたら20年近く年上の方だったことに驚く。
瑞々しく優しい色彩の美しさ、簡潔な表現にず〓っと心惹かれて来たが、あらためて2時間近くの特集を見て奥の深さに感動した。
親の猛反対を押し切って今の芸大に進むも同期の人のように評価されず、その頃の絵を振り返って「家のためにも世間に認められる作家になりたい」という不純さが有ったっと述懐。
終戦間際に招集されて死を覚悟した時に見た風景の美しさに感動して生涯風景を追い求める。
心揺さぶられるあの一筋の道や、雪解けの割れ目を流れる青い小川の絵も、幾枚ものスケッチと試みの積み重ねの末に生まれた。単純に見える色彩もよく見ると微妙な変化に奥にひそむ物が見えて来るのだ。
熟年のころから突如風景の中に現れて来た白馬、点景と思われた白馬が彼の心を表す絵の主題であったという解説が頷けた。
晩年に10年かけて完成した唐招提寺の襖絵が凄い!
緑青色の海に取り囲まれた部屋、襖を開けると群青色の山の樹木、鑑真和上への感謝をこめて中国に3度旅して水墨画で祖国の風を描いた部屋、どれも迫力に満ちて美しい。
実物に接したいと切に思う。
死生観を常に絵で表現していた彼の作品の奥深さを教えてくれた良い番組でした。
今日は自分の絵を添付するのが恥ずかしい。
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