老後も忙しい!
2009-09-21


老後はお金は無いけど時間長者だと漠然と想像していた。
世間の義理、家族への責任はやり終えて、自分ひとりのための最低の料理、洗濯、掃除をすませれば後は悠々自適、有り余った時間を自分一人のために使える!

40代のころだったろうか、老後になったらゆっくり読もうと岩波講座「世界の歴史」全30巻を毎月、本屋さんに届けてもらった。 今、奥付きを見ると1969年発行、¥1000とある。クロス張りの装丁でサックまで付いた本が安い!  夫のサラリーも安かったと思うが。
そのころはこういう固い本を読む暇がなかったが次々増えて行く本を眺めて老後の読書三昧の生活を夢見て心豊かだった。

老後というものになったら、
緑の中をゆっくり散歩しスケッチブックを広げて気儘に絵を描こう! 
窓際の安楽椅子に腰かけて心行くまで本の世界に没頭しよう!
気が向けばクッキーやケーキを焼こう!
パソコンで遊ぼう!

いやあ 現実はそう甘くないですね。
もう立派な老後だと思うのだが矢鱈雑事に追われて気がつけば夕方になっている。
つらつら考えた。 一人暮らしは基本的に何もかも自分で処理しなければならない。 いろんな書類が来て判らなくて電話で聞く。
必要なものを探すと必ず見つからなくて時間を食う。
整理が悪いせいだと片づけに何日かかけて、今度は新しく収納した場所を失念して自分を呪う。
身体と頭脳の衰えを計算してなかった!

残されているであろう時間をいやでも考えると、ちょっと焦ってしまう。
人に頼りきれない性格は治らないから諦めて日々の時間割でも作ってもう少しゆったりした時間を生み出すことを考えよう。

世界歴史1 古代を傍において うん 何とか30巻まで完読したいと思っている。

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